バンビーニ陸上クラブ

小中学生対象陸上競技専門教室
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バンビーニ陸上クラブとは、陸上競技においてトップアスリートになるための小学生向けクラブです。中学生は当クラブの卒業生に限定しております。

小学生は埼玉県の強化指定選手を目指します。健康維持や他の競技の補完的な位置づけでのご入会では継続が難しいかと思います。年間スケジュールも強化指定大会に調子をあわせたものとなっています。

ご入会においてセレクションや面接などはありませんが、前述の目的をご理解の上ご入会してください。

 

<今年の表紙のテーマ>

スポーツの最高レベルでの戦いにはドラマがあります。主にオリンピックで起こったことを中心に掲載していきますが、世界選手権やゴルフの大会も掲載していきたいと思います。

我々もこどもたちに感動が与えられようまた感動が作れるよう指導していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。

 

<国を越えたライバルの友情(2018年平昌冬季大会)>

平昌大会スピードスケート女子500m最大の見どころは、絶好調を維持する小平奈緒と、オリンピック3連覇をねらう地元韓国のイ・サンファ(李相花)との一騎打ちだった。日本からは3選手が出場した。小平と郷亜里砂、神谷衣理那だ。

 

日本選手のレースは神谷からはじまった。相手はアメリカのブリタニー・ボウ。神谷のタイムは38秒255(結果は13位)に終わった。

そして注目の14組、小平の相手はチェコのカロリナ・エルバノバ。小平が出したタイムは36秒94のオリンピック新記録。フィニッシュすると大きな歓声が小平をつつんだ。すると、小平は口元に左手の人差し指をあてて「シーッ(静かに)」のポーズをとった。次は15組、日本の郷とイ・サンファのレースだ。

イ・サンファは、2010年バンクーバー大会、2014年ソチ大会とオリンピックのスピードスケート女子500mを連覇している。2018年平昌大会は、地元での3連覇をかけた大事な試合だった。小平はそのことをよく理解していた。小平とイ・サンファは、ライバルでありながら友でもあった。

静かになった観客の視線が2人の選手に注がれ、レースは始まった。結果はイ・サンファ37秒33、郷は37秒67。イ・サンファのタイムは小平におよばなかった。そのあとに最終組のレースがおこなわれたが、小平やイ・サンファの記録を上回ることができず、小平の金メダルが決まった。2位はイ・サンファ。

小平はスピードスケート日本女子選手初の金メダルを獲得した。

レース後、地元で3連覇を飾ることができなかったイ・サンファが、涙を流しながら国旗を手にリンクをまわった。1周したところで、彼女を抱きしめたのは小平だ。地元で開催されるオリンピックで敗れることが、どんなにつらいことか、小平は知っていた。

2人のライバルは肩を抱いたままゆっくりとリンクをまわる。

大きな拍手が2人の友情をつつんだ。

 

 

 

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2025.01.19 Sunday
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