バンビーニ陸上クラブ

小中学生対象陸上競技専門教室
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バンビーニ陸上クラブとは、陸上競技においてトップアスリートになるための小学生向けクラブです。中学生は当クラブの卒業生に限定しております。

小学生は埼玉県の強化指定選手を目指します。健康維持や他の競技の補完的な位置づけでのご入会では継続が難しいかと思います。年間スケジュールも強化指定大会に調子をあわせたものとなっています。

ご入会においてセレクションや面接などはありませんが、前述の目的をご理解の上ご入会してください。

 

<今年の表紙のテーマ>

スポーツの最高レベルでの戦いにはドラマがあります。主にオリンピックで起こったことを中心に掲載していきますが、世界選手権やゴルフの大会も掲載していきたいと思います。

我々もこどもたちに感動が与えられようまた感動が作れるよう指導していきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いします。

「野球の神の手」

連夜の初回速攻で先制しながら、痛恨の2被弾で強いられたビハインドの展開。ピンチをはね返したのがホークス打線の粘り腰だった。2点を追う7回に柳田の中前適時打で1点差に迫ると、満塁から中村晃が逆転の2点タイムリー。一度は二塁走者の今宮が「アウト」と判定されたが、リプレー検証の結果「セーフ」へ覆った。最後はサファテが締めくくって、最高の連勝スタートだ。

 ものすごい勢いで、工藤監督がベンチを飛び出した。激しいジェスチャーで主審にアピールすると、すぐにリプレー検証が開始された。観客席だけでなく、日本中が固唾(かたず)をのんで待つこと、約6分半。一度はアウトとされた判定はセーフに覆った。喜びを爆発させた工藤監督は、力強く拳を突き上げた。

「信じて待っていた。今宮君の手が先に入ったように見えた。素晴らしいヘッドスライディングが勝利を呼んだ。気持ちで勝ち取ったセーフ」

 まさに「神の手」だ。柳田の適時打で1点差に迫り、なお2死満塁となった7回。中村晃の痛烈な打球が右前へ抜けると、柳田に続き、二走の今宮も三塁を蹴り本塁へ突入した。送球がやや一塁側へそれると、捕球した戸柱の倒れ込みながらのタッチと、今宮のヘッドスライディングが激しく交錯。スロー映像で見ても微妙なタイミングだったが、今宮の左手が、わずかに先に入ったと判定された。

 「三塁を回ってアウトかなと思い、普段あまりしないヘッドスライディングでいった。飛んでいった感じ。究極の選択だった」

 生まれ持っての野球センスが、頂上決戦の大舞台でも輝いた。父は少年野球の監督で母はコーチ。兄2人もプレーした野球一家に生まれた。ノックもこなしていた母一子さんのおなかにいたころから、グラウンドにいた。初めてボールを触ったのは生後6カ月のころ。現在まで数えきれないほどの少年たちを指導してきた父美智雄さんは、高校生と平気でキャッチボールをする小学生時の健太少年を「あきらかにセンスが違った」と振り返る。「神の手」直後の8回には、ロペスの三遊間最深部のゴロをさばき素早い送球。球界最高峰のプレーを全国に示した。

 工藤監督は27日の監督会議で、審判団に本塁でのクロスプレーについては、微妙なタイミングの際はできるだけリプレー検証を行ってほしいと強く要望していた。「こういう形でお願いして、セーフという素晴らしい結果になったのは良かった」。現役時代に歴代最多タイとなる14度の日本シリーズ出場。1プレーが、シリーズ全体の流れを変えることも分かっている。「勝負師」の執念と「野球小僧」のセンスが、珠玉の2勝目をもたらした。 (倉成孝史)

 

 

 

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2025.07.09 Wednesday
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